■抜け穴
姫路城といえば抜け穴があるとの説が昔から話題にされています。注目されているのはやはり井戸で、中でも二の丸にあるお菊井戸は、帯郭櫓の下の濠まで出るのに距離が短く、天守にも近いため何度も調査されましたが、水抜きで抜け穴ではないようです。その他の場所からも、調査の結果、抜け穴は発見されていません。しかし、濠の中に水面下に隠された堤があり、この堤の上をたどれば、歩いて堀を渡ることが可能だとか、ぬの門の下にあるるの門は、石垣の中に人一人がやっと通れるように折れ曲がり、急な階段をつけた穴門と呼ばれるもので、これをくぐると菱の門への近道になります。このような非常の場合の間道としての工夫は、随所に見られます。
■仕掛け
壁にびっしりと槍を掛けるためのかぎ針が打たれています。鉄砲などをかけておくかぎ、上から石を落とすための仕掛け、鎧を置いておくところ、弓矢を射る窓、ありとあらゆる場所が戦闘のために造られています。
また、天守閣までの道のりは、天守閣が見えたり消えたりしながら、上がったり下がったりする迷路のような経路で、近づいているようでなかなかたどり着かない感じが、またまたスケール感を増していきます。
階段を上ったり門をくぐったりで、ついつい足元に目が行きがちになり、いつのまにか、現在位置や方角がわからなくなってしまうのも、この姫路城郭の特徴です。
いの門、ろの門など、いろはの名がついた門がいくつもあり、随所にいろんな仕掛けや工夫がされており、高い石垣と塀に挟まれた道を、幾度となく曲がりながら抜けて行くという・・・多重構造の城郭建築の複雑さと、敵の侵入を食い止める数々の技が施されています。
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