法隆寺 金堂について
法隆寺金堂
飛鳥時代(国宝)
四方に階段を付けた二重の基壇に立つ二層づくり。
初層のまわりに裳階(もこし)をめぐらせる。上層は万字くづ
しの高欄とそれを支える人字形の割束、軒を支える雲形肘木な
どに飛鳥建築の特色を持つ。
釈迦三尊像 飛鳥時代(国宝)
金堂内陣中央に安置され、法隆寺の本尊である釈迦三尊像は、623
年聖徳太子の冥福を祈って、止利仏師に造らせた。
杏仁形(ぎょうにんけい)の眼や仰月形の唇、アルカイックスマイル
と呼ばれる微笑しているような表情は中国北魏様式の影響をうけるが、
はるか古代ギリシャ彫刻をも思わせる。
薬師如来像 飛鳥時代(国宝)
金堂内陣東側に安置される薬師如来像は、推古天皇と聖徳太子が、病気平癒
を祈願しながらも亡くなってしまった用明天皇(太子の父)のために法隆寺と
ともに607年に完成させたと、その光背裏の銘文にある。
しかし、原物は670年の火災で焼失し、その後擬古作として造られたよう
である。
釈迦三尊像の中尊と類似しているが、より自然でふくよかに表現されている。
阿弥陀如来像 鎌倉時代(重要文化財)
金堂内陣西側に安置される阿弥陀如来像は、太子の母・間人(はしひと)
皇后のためにつくられたとされる。
光背裏の銘文には、平安時代に原物が盗まれたため、1232年につくり
直したとある。
運慶の四男・康勝(こうしょう)作品である。
隣の二体の、飛鳥仏のおおらかな表現に対し、より洗練された技法が見ら
れる。
金堂壁画
かつて、金堂内の周囲12面の壁には釈迦・薬師・弥勒・阿弥陀の四浄
土と八体の菩薩、上部の20面の小壁には飛翔する天人像が描かれていた
が、不幸にも1949年(昭和24年)の火災で飛天小壁画以外は焼失し
た。
現在、金堂には模写が納められ、焼けた壁画は樹脂で剥落をとめ、収蔵
庫に保存されている。
中国敦煌の石窟壁画と多くの類似が見られ、興味深い。
四天王像 飛鳥時代(国宝)
金堂の須弥壇の四隅には現存する日本最古の四天
王像が安置されている。
樟の一木造りで全身に彩色が施されていた。65
0年頃の作品とされる。
それぞれ異なる表情の邪鬼の背に直立正面し、薄
肉彫りの流れるような衣文様をもつ四天王像は飛鳥
彫刻の代表である。
その他 金堂内諸仏
金堂には、その他平安時代(藤原期)の毘沙門天とその妃 吉祥天、平安
時代(初期)の国宝 地蔵菩薩、また 塑像吉祥天が安置されている。
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