最近「なんば走法」なる言葉をよく見かけるようになりました。実際に「なん
ば」で走ると逆に遅くなると思うのですが、どこでどう間違ったか陸上短距離の
日本記録保持者の末續選手を指して「なんば走法」などと呼んでいるようです。
ご存知のように「なんば」は同じ側の手足が同時(厳密には手が若干先です)
に出る歩き方を言い、末續選手はそんな走り方はしていませんし、正確には「な
んば歩きのタイミングを取り入れ、バランスを修正した走法」とでも言えば良い
と思います。少々難しくなるのですが、トレーニング解説書ではこれらの動きを
「初動負荷理論」と説明されているものもあり、決して「なんば走法」そのもの
ではないのです。
しかし、古来日本人はこの「なんば」を身のこなし方として普通に使っていた
ようで、武道における動きには今なお色濃く残っています。空手の有段者が「蹴
りはヘソから動き出します」と言ったり、相撲の突き手は「腰からひねり出す」
と言っているのも「なんば」の応用なのでしょう。そう考えると、早く走るため
に力強く地面を蹴るには、肩から足までの力の伝わり方を直線的に並べた方が効
率的であると言えるでしょうし、このタイミングの取り方こそが末續選手の言う
「なんば」なのではないかと推測しています。
まぁ、推測だけでは説得力がないので、ここ半年くらい無謀にも自分のトレー
ニングに取り入れており、やっと肩の動きの(胸の回転)と腰の回転が、独立し
つつも連動しているような感覚が得られるようになりました。そして、コーチを
務めている野球チームの子供たちの練習には競歩を取り入れ、「なんば」のタイ
ミングを、特に腰の動きに注目しながら指導しています。私自身はそんなに速く
なっていないみたいですが(自己嫌悪)、気のせいか子供たちは速くなってきた
ようです!(自己満足)しかし、単に成長に伴って普通(?)に速くなっている
だけかもしれないですし、比較対象の設定もしていないので、全く科学的根拠は
ないのですが・・・
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