男女の産み分け「パーコール法」
男女の産み分け技術のためには、精子の選別方法の開発が必要でした。さまざまな方法が開発されましたが、日本では1983年頃からパーコール法というXY染色体をもつ精子の分離と人工授精がおこなわれてきました。1986年、日本産婦人科学会は「パーコールを用いてのXY精子選別法の臨床応用に対する見解」を発表し、男女の産み分けには実施しないでほしい、と産婦人科医に通知しています。100%の産み分けができないことと、その技術の安全性が確立していないことがわかったからです。ただし、重い伴性劣性遺伝性疾患となる子供の妊娠を避けるためならば許される、という例外をつくっています。伴性劣性遺伝性疾患とは、母親がその病気を子供に遺伝させる遺伝子をもっていて、しかもその病気が男の子にしか現れないという病気のこと、たとえば、進行性筋ジストロフィー、血友病などの病気のことです。どちらの病気も、子供の時から専門的な治療を受けないと生命が危険にさらされてしまいます。
卵子を調べて、母親がこれらの病気を子供に遺伝させる可能性がある場合には、産み分け技術を使ってよいということです。
これは単純な男女産み分けというよりも、遺伝性の病気の子供が産まれないための男女産み分け、ということになります。
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